第1回 実例の勝ち組企業
バブル崩壊後も右肩上がりの驚異的な成長をしている茨城県内の中堅建設業A社をご紹介します。
A建設会社の現在の内容
売上高 約30億円
当期純利益 約1億円
自己資本約15億円
有利子負債 0
キャッシュフロー約1億円
社員 25名前後
自己資本比率 70% (標準比率20%以上)
有利子負債構成比率 0% (標準30%未満)
当期純利益率 3% (標準1%以上)
キャッシュフロー 3% (2.5%から6.7%まで)
経営事項審査Y評点 1100点台
このような驚異的な指数となっております。
この会社に10年以上前から出入りしておりましたが、その当時は、社員10人程度、売上も10億前後、当時鳴かず飛ばずの小規模の建設会社でした。
わたしが関係していた頃丁度2代目の社長にかわった時期で社内の改革に手をつけはじめた頃でした。
その当時の社長の印象でいまでも残っていることをお話しますと、その社長のすばらしいところは、決断が早く、経営理念をしっかりとお持ちになって明確にその理念を当時社員に伝えようと一生懸命努力なさっておりました。
一番の改革は、それまで出入りしていた協力業者を選別し、自分の会社の基準に(技術水準、安全管理、施工管理水準が)到達していない会社は、先代のお気に入りの業者であっても即出入り禁止にしてしまいました。
また徹底的な顧客第一主義を貫き発注者が気に入るような建築物の出来栄えに大変気を使っておられました。
■勝ち組への検証
●この品質管理第一主義顧客第1主義が今日のA社の繁栄につながったおおきな要因と感じております。
●管理会計(予算管理・キャッシュフロー会計)を浸透させ、有利子負債0、当期利益率3%を実現させたこと
●品質管理・顧客第1主義を貫いた結果により、優良顧客(発注者)のリピート発注、選別受注が実現できたこと、このことにより、不良債権の発生も未然に防止できた。
●協力業者の品質管理のレベルの高さにより、効率的な少数精鋭での現場施工管理の実現と好循環作用となった。結果 1人当たり施工高が1億2千万円と驚異的な数字となった。
ほかにも多々見えない部分での陰の努力の積み重ねがあってのことと推察しておりますが、私自身今日のA社の姿は、失礼ながら、当時予想だにしておりませんでした。