会計知識がゼロでもできる 「決算書活用術 」


決算書からの倒産予知・与信管理

キャッシュフロー計算書で倒産予知

中小企業まるごとわかる経営管理術

ITSN法務会計コンサルタント

全国対応中小企業・中小建設業管理会計の専門家 [ITSN法務会計コンサルタント/根本誠二行政書士事務所]

建設業会計専門の行政書士/会計記帳代行・経理代行の建設業総合事務センター茨城

会計知識がゼロでもわかる「決算書活用術」


キャッシュフロー計算書で倒産予知

 

 

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キャッシュフロー計算書ってどんなものですか?

1.キャッシュフロー計算書ってどんなものですか?

簡単にいいますと、企業の会計期間にキャッシュがどこから入ってきたのか、また、どのように使われ出て行ったのかを明らかにするため、そのキャッシュの流れを表にしたものがキャッシュフロー計算書と呼ばれるものです。

  2000年3月期より証券取引法の適用を受ける公開企業は、すべてキャッシュフロー計算書を作成して、有価証券報告書等 に記載して開示することになりました。

したがって、現在、未公開企業等中小企業の場合、ほとんど多くの会社は、作成義務がありません。

しかし、今後は金融機関等が中小企業に融資する際の検討資料として、その提出を求めたりすることが多多あると予想されます。

いまのところ、金融機関は、信用調査専門会社にその資料を依頼したり、自分のところで決算書をもとに作成したりして、融資検討資料として活用しております。

〇従来の財務諸表の内容

@ 損益計算書 A 貸借対照表 B 付属資料(資金収支表

〇 現在の財務諸表(建設業法によるもの)

@ 損益計算書  A 貸借対照表 B 利益処分 C付属明細表 D営業報告書

 

現在の財務諸表(証券取引法・財務諸表規則によるもの)


@ 損益計算書  A 貸借対照表 B 利益処分計算書 C 付属明細表Dキャッシュフロー計算書

2.キャッシュフロー計算書のしくみ

  キャッシュとは現金・預金および現金同等物(取得から満期日まで3ヶ月以内の償還日)

@現金・預金・・手元現金、普通預金、当座預金、通知預金等

A       現金同等物・・定期預金、譲渡性預金、コマーシャル・ペーパー

(短期の資金調達用約束手形の1種)公社債投資信託(国債・社債・コールローンなどで運用する投資信託)

このキャッシュの流れをあらわしたものが、キャッシュフロー計算書となります。

単純に考えるとこのようになります。

〇 入金 − 出金 = 現金残高

〇 期首のキャッシュの合計金額 + 期中のキャッシュ増減額= 期末のキャッシュ合計金額

    (会計期間におけるキャッシュの増加・減少を一定の活動に区分してあらわしたもの)

〇 区分・・・3区分にして企業の活動状況を分析

@ 営業活動による営業キャッシュフロー

A 投資活動による投資キャッシュフロー

B 財務活動による財務キャッシュフロ

〇 利益の計算は、現金収支に関係なく、発生主義に基づく収益・費用の発生事実から計算されます。

したがって、実際に使える現金残高はわかりません。

一方、キャッシュの流れに基き、入金、出金の増減によりキャッシュ残高を計算すると、その残高はすべて実際に使用できる現金となります。

利益計算表

売上高


500

営業費用


300

利益


200

 


キャッシュ

売上収入

300

営業支出

100

キャッシュ

200

 

キャッシュは、実際に使えるお金で、利益と一致するとは、限りません。

またキャッシュ残高は大変重要で、これが不足すると会社の運営に支障をきたします。買掛金の支払とか、経費の支払が出来なくなり、最終的には会社の存続が不可能となります。

他に手形決済資金が不足したりすると、不渡りとなり、この不渡りを6ヶ月以内に2度起こすと銀行取引停止処分となります。

これを通常、倒産といいます。現在は、不況のさなか、昔みたいに金融機関から、借り入れが容易に出来なくなりました。

したがって、普段からキャッシュフローを管理し、このような事態を避けることが、肝要です。

勝ち組・負け組とかいわれておりますが、勝ち組に入るためには、キャッシュ量の潤沢さが求められます。今後、ますますキャッシュフロー経営が、重視される時代になってきました。

 

  一般的なキャッシュフロー計算書 (モデル)


キャッシュフロー計算書


@ 営業キャッシュフロー


金  額

 
 税引前当期純利益(欠損)

 

 
減価償却費

プラス表示

  受取利息及び受取配当金

マイナス表示

  支払利息及び手形売却損

プラス表示

  売上債権の増加

マイナス表示

  棚卸資産の増加

マイナス表示

  仕入債務の増加

プラス表示

  割引手形の増加

プラス表示

  その他債務の増加

プラス表示

役員賞与の支払額

マイナス表示

小  計

 

  利息及び配当金の入金額

プラス表示

  利息等の支払額

マイナス表示

  法人税支払

マイナス表示

  営業キャッシュフロー

 

A 投資活動によるキャッシュフロー

 

  有価証券・投資有価証券の取得・売却による収支

 

有形無形固定資産の取得・売却による収支

 

長短貸付金の貸付・返済による収支

 

投資活動によるキャッシュフロー

 

B 財務活動によるキャッシュフロー

 

  短期借入金等の増加による収入

プラス表示

長期借入金等の増加による収入

プラス表示

増資による収入

プラス表示

  配当金等利益処分による支出

マイナス表示

財務活動によるキャッシュフロー

 

W 現金及び現金同等物の増加

 

X 現金及び現金同等物期首残高

 

Y 現金及び現金同等物期末残高

 

 

このキャッシュフロー計算書は、財務諸表規則には、

準拠しておりませんが、未公開企業等での作成等に

おいては(与信管理・資金管理等)、十分利用

できると思います。

 

キャッシュフロー計算書がなぜ与信管理に役立つの?

キャッシュフロー計算書作成がなぜ必要なのですか?

          なぜ? 

与信管理にキャッシュフロー計算書がなぜ必要なのか!

黒字なのに倒産、それも一部上場の大きな会社まで黒字倒産しております。

決算で利益があがっているのになぜ?頭を悩ましてしまいます。

  疑問に思うところを、具体的に説明していきたいと思います。

 例 

A専門工事会社(一次下請)は、民間工事を地元ゼネコンB会社

(元請)より受注しました。工事請負契約書も取り交わしました。

(支払条件:工事完了時現金払) 

A会社は、ここ3年決算当期純利益額は、僅少でしたが、黒字を続けていました。

しかし、将来の社屋新築建設用地の取得に金を使うなど運転資金に余裕はありませんでした。

 

受注内容・・建具工事を500万円で請け負いましたがA専門工事会社は、時期的に年度末のため、直接工事を施工するのは無理だと考えて、C会社(二次下請)に材工共(300万円)で、外注依頼しました。

やがて、無事工事が完了しましたので、A会社は、工事代金の請求書をゼネコンB会社におくり、売掛金として月末入金予定の500万円を、売掛帳に計上しました。

ところが、契約書に書いてある月末の支払期日になっても入金は一向になく、B会社より、支払期日の翌日資金繰りの関係で2ヶ月振込支払を延ばしてくれとの依頼がありました。

A会社は、工事完了時の月末にC会社に 300万円払う約束していました。

ところが、手持資金がありません。また、銀行の融資も、担保に余裕がなく、断られてしまいました。

工事代金が約定どおり入金していれば、200万円の粗利益で、C会社にも外注工事代金300万円を約束通り支払うことができ、万万歳でしたが、このようなことになろうとは!

このように資金不足が極端に出た場合・・・黒字倒産事故も突然やってきます!

解説図

資金の内訳

 

月初め、現金(手持保有高)0

 

 




備 考


売掛金(B会社)
500万円


買掛金(C会社)
300万円→月末支払予定


損益計算では、黒字ですが、現金不足で支払不能:倒産も有り得ます。


月末、売掛金回収できず現金
0の状態。


買掛金の支払いは、現金
0のため、支払い不能。

月末、金融機関への融資
申込は、担保不足で断られ

現金 0の状態。

損益計算書の場合


借 方


貸 方


備 考


売上原価 300万円


売上高 
500万円


または、完成工事原価:完成工事高


売上総利益 
200万円

 

 貸借対照表の場合


借 方


貸 方


備 考


現金  
0


買掛金 
300万円


または、工事未払金


売掛金 
500万円


当期未処分利益(当期利益) 
200万円


または、完成工事未収入金

 

以上のようにもうけが200万円あっても、手許に現金がなければ、買掛金の月末払は、当然できません、したがって、銀行等の借入れができなければ、支払先に支払日の繰り延べをお願いするしかありません。

また月末決済の手形があり、落とせなければ、不渡手形となって、これが6ヶ月以内に 2度出ますと、銀行取引の停止処分になり、事実上の倒産状態に入ります。

黒字であっても倒産とは、このようなことです。そこで、企業は、常にキャッシュフローを把握しながらの経営管理をしていく必要があります。

管理するために月次毎キャッシュフロー計算書を作成することが、重要なしごととなります。

お金の流れは、これを作成することによって、明確になってきます。

もちろん、資金繰り表も大事ですので、いままで通り作成いたします。

〇今まで、キャッシュフロー計算書の見方、まして作成など全然難しくてわからないと思っていました。

ところが、やってみると、以外に簡単!経理がわからなくても、記入または入力を順序どおりすれば、OK

        エクセルシートの場合は、最初に一度入力すれば、キャッシュフロー計算書・与信管理分析資料も自動的に作成されますので、完成された与信判定資料を見ることができます。

→自分でできるやさしい与信管理システムのサイトよりダウンロードしてご利用願います。

エクセルソフトで組まれている損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書一部見本


損益計算書

区  分

勘 定 科 目

当  期

備考

営業損益の部

 

 

 

 

売上高

 

 

 

 

 

 

完成工事高

 

 

 

 

兼業事業売上高

 

 

 

 

開発事業等売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他手数料収入等

 

 

 

売上高合計

 

 

売上原価

 

 

 

 

 

 

完成工事原価

 

 

 

 

兼業事業売上原価

 

 

 

 

開発事業等売上原価

 

 

 

 

売上原価

 

 

 

 

期首棚卸高

 

 

 

 

期末棚卸高

 

マイナス△

 

売上原価合計

 

 

 

売上総利益

 

 

 

 

 

売上総利益・損失

 

 

 

 

売上総利益・損失合計

 

 

 

販売費及び一般管理費

 

 

 

 

 

 

役員報酬

 

 

 

 

従業員給料手当

 

 

 

 

退職金

 

 

 

 

法定福利費

 

 

 

 

与信管理用キャッシュフロー計算書

 

 

単位:千円

 

作 成 月 日

 

 

会 社 名

 

区 分

金 額

備 考

T営業活動によるキャッシュフロー計算書(C・F)

 

税引前当期利益

340

+表示

非資金

減価償却費

310

+表示

非資金

営業権償却

0

+表示

非資金

貸倒引当金の増減額(減少:△)

5

 

営業外費用

手形売却損

0

+表示

非資金

退職給付引当金の増減額(減少:△)

30

 

非資金

賞与引当金の増減額(減少:△)

0

 

特別損失営業外費用

有価証券及び投資有価証券評価損

0

+表示

特別利益営業外収益

有価証券及び投資有価証券売却益

-120

−表示

特別損失非資金

固定資産除却損

40

+表示

特別損失非資金

固定資産評価損

0

+表示

特別利益

固定資産売却益

0

−表示

 

 

○書店にならべられている会計専門家(税理士・公認会計士等)、もしくは大学教授等著名人の書かれたキャッシュフロー計算書関連の解説本は、一部上場企業用、または、有価証券取引法に則った解説で、はじめての方、経理のわからない方、技術畑を歩いてきた方等にとりましては、難解で敬遠したくなる本ではないかと感じておりました。

しかし、ここで解説する内容は、与信管理のみに利用するための簡単キャッシュフロー計算書作成用解説書です。

どのような方にとりましても、容易にご理解いただけるように記載したつもりです。

したがって、一部、総額記表示を純額表示で表現しているところもございますが、与信管理の判断資料としては、問題ありませんので、出来るだけ簡略化して、簡単に記入または入力ができるように致しましたので、ご承知おき願います。

 ※ 総・純額表示の例・・総額表示・長期借入金の借り入れと返済を分けて別途に表示すること、純額表示は、借り入れ分から返済分を差し引きその残高のみ表示記載すること。

例 いままでの解説書・関係書籍等の事例

A 勘定科目・・・科目入力欄が限られ少なすぎる。

一つの業種の科目のみ記載されている。商店用(商業簿記用)とかが多い。

建設業会計(不動産業)の例示が少ない。

業種が一つに絞られていることもあり、他の業種の分析資料作成を求められた場合、最初の入力、記入の段階で手間がかかるため、あきらめ、やめてしまうことが多々、あったとうかがっております。

また、ある程度経理の専門知識がないと、作成できない等、だれにでもできるシステムではありませんでした。

そこで、いままでの不便さ、難解さを改良し、容易に入力または計算できるように自分でできるやさしい与信管理システムを開発しました。

是非、このシステムをご利用いただき倒産予知・与信チェックを継続的に行い、連鎖倒産、不良債権の発生防止にお役立ていただきますよう願っております。

金融機関の融資の際、キャッシュフロー計算書が重要視されていることをご存知ですか?

現在多くの金融機関は、上場企業・中小企業を問わず、お金を貸し付けする際に、いままでは、財務諸表(貸借対照表・損益計算書・付属明細書)事業計画書、あるいは、建設業であれば、受注先別工事代金の入金予定明細等の提出を求めていましたが、今後は、キャッシュフロー計算書の提出もこのなかに入ってくるものと思われます。

上場会社は、有価証券報告書のなかにキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられておりますので、現在は、誰でも見ることができます。

しかし、未公開企業・中小企業は、義務化されておりませんので、作成していない企業がほとんどであり、このキャッシュフロー計算書を重要な融資判断データとしている銀行等は、情報専門会社より、この書類を有料で入手しております。

情報専門会社は、財務諸表を3期もしくは2期分、独自の方法で入手の上、自社において、キャッシュフロー計算書を作成して提供していると推測いたしております。また、入手できない時は、自行で作成しているところもあると聞いております。

与信管理限度額って何ですか?

やさしい与信管理限度額算定方法

1 与信管理限度額算定方式

与信管理を行なう場合、取引先ごとに総債権高の限度額を設定する必要があります。

経営事項審査データの数値・金額を利用して、設定するのも一つの方法です、

決定的な方法はありませんので、自分の会社の内容、業種を検討し、自社にあった方式を設定するのがよいと思います。


 

新規取引業者の場合

〇財務諸表(決算書)もしくは、経営事項審査データを入手し、支払勘定・支払条件を元に数式で算出する。

 

様式(エクセル一部分サンプル)

 

新規取引業者の場合


〇 財務諸表(決算書)もしくは、経営事項審査データを入手し、

支払勘定・支払条件を元に数式で算出する。


算 式(エクセル一部分サンプル)

支払勘定

(工事未払い金+買掛金+支払手形)

 

      


継続取引業者の場合


〇 前年度(前期)売掛帳より前年度売上実績累計額を算出し、

数式で算出する。


算 式

(エクセル一部分サンプル)

前年度取引実績累計額(売上高)

÷

12ヶ月

 

与信管理リスト様式(月次)

取引先の売掛管理をする場合、売掛管理(月次)リストを作成しておくと、一目瞭然で管理しやすく便利です。

しかし、ここで忘れてならないのは受取手形の決済期日未到来分を含めることです。

決済日に無事おちたらその手形金額を債権管理総額から差し引き控除します。

与信管理リスト項目

 


得意先コード


得意先名


与信限度額


前月末売掛帳簿残高


月初未到来手形累計金額


当月売上高


当月現金・振込入金額


当月受取手形


手形決済額


売掛債権累計額


翌月繰越未到来手形累計額


与信限度額残高


手形最終支払期日


今後の予想売上高


予想売上算入額の与信限度額


支払条件


今後の対策

様式(エクセル一部分サンプル)

         月分得意先与信管理対策リスト

得意先名

与信限度額

前月末売掛帳簿残高

月初末到来手形累計金額

当月売上高

当月現金・          振込入金額

A会社 5,000,00

1,500,000

500,000

2,000,000

3,500,000

 

与信限度額算定方式、与信管理リスト様式は、エクセルソフトにより組まれております。

ご利用の際は、自分で出来るやさしい与信管理システムの冊子マニュアル購入後、記載のアドレスよりダウンロードしてお使いください。

 


現在までの実績


マスコミ掲載実績

 

2006年10月号別冊「速習」

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著 書

「自分でできるやさしい与信管理システム」

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